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zoom RSS 学生時代にやらなくてもいい20のこと(朝井リョウ)

<<   作成日時 : 2017/08/24 17:08   >>

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「桐嶋が部活動をさぼってばかりいるんだってさ」などの小説で知られる朝井リョウのエッセイ集です。
久々に若い人が書いたものを読んだ、という実感と充実感に満たされました。
( 小説のタイトルが違っているかも知れないけど )

まさに口語文とでも言いたくなるようなリズム感のよい文章と、著者の失敗談を中心に笑わせてくれるサービス精神をたっぷり楽しめます。今の若い人が求める「話のオチ」が完備されたユーモアエッセイで、最初から最後まで楽しく読み通せました。

とは言い条、そこにはやはり小説家として矜持も韜晦されていて、大島の祭りの夜、踊りの輪を作る青年と中学生を見て、胸を熱くするあたりのくだりは見事に美しい。
大学行事の125キロ遠足でボロボロになったり、間違って商学部のFP講座の授業に出て、「先生が何をおっしゃっているのかさっぱりぜんぜんまるっきり徹頭徹尾分かりません!」な体験談とか、お腹が弱いので合宿の朝、田舎の見知らぬ家に飛び込んでトイレを借りた、なんて話柄とは一線も二線も画すものです。

誰もが懐かしく甘酸っぱく思い出す学生時代の思い出を綴ったエッセイ集は、就職活動と晴れて社会人として働き始めるという、ほろ苦いような現実をもってしめくくられます。
朝井リョウは、それを現代の通過儀礼であると評していますが、なかなか的確で見事な捉え方です。

そして「私たちは自分で思っているよりもたくましいのだ、きっと」という最後のくだりが心に響きました。
人間というものは、(古今亭志ん生調)こういう気持ちがあるから、辛いことがあったり、困難に直面したときでも、くじけずにがんばれるのです。

ただ「ファンタジスタ」とか「山上兄弟」とか意味不明のギャグ要素と思われる単語が散りばめられており、そこに引っかかると読みにくくはあります。当時(2011年前後か?)話題になった映画に擬えたと思われる表現も、今となってはなかなか分かりにくい。
まあ、そういう時代背景を踏まえた上で読み取る力が「教養」というものなのでしょうけれども。

突然の雨に困ったとき、
「ちぇ、とんだ道灌だ」とつぶやいて、
「ここは山吹の里ではない」と返されると嬉しいものです。

それにしても、「ウィー!!」はスタン・ハンセンじゃないのか?
「あれは、"Youth!"、と言っているんだよ」と、誰か突っ込んで!


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