音楽は何度か聴いて良さが分かる場合もあるので

音楽も文学作品も、芸術作品であると同時に商品でもあります。商品である以上、売りたい、儲けたい、というのが版元の希望です。しかし消費者であり読者でありリスナーである受け手の側では、常に売り手の期待にこたえらえるとは限らない。

音楽、主にCDで発売されるものに関して言えば、そうそう次々に新譜を聴いてばかりもいられません。そのあたりの事情は以前に、生涯に聞けるCDの枚数を思うときの記事に書きました。

気に入ったCDを繰り返し聴く時間も必要ですが、気に入る前に何度も繰り返して聴く、ということもあります。一度聴いただけでは、その音楽の魅力がわからなくて何度か繰り返して聴いてみる、そしてやっと好きになる、ということがあるのですよ。
葦編三絶という言葉がありますが、それの音楽ヴァージョンだと思ってくださいな。
まあ一聴してそのよさを理解できるだけの感性がないんだ、というだけですが。

例えば、ビートルズの名盤といわれる「アビーロード」ですが。
アナログLPでいえばA面最後の曲「アイ・ウォント・ユー」なんて、はじめのうちは何度聴いてもつまらなかったです。途中でブツンと切られるのを今か今かと待っていたものです。近頃では、演奏時間は7分47秒だから、あと少しだと見当がつけられます。

ところで、一枚のCDをそうそう何度も聴くのか? という疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
マニアックな方になると膨大な数のCDをお持ちのため、「一度は聴いたけど、それ以来聴いてないCD」が相当数あるのだとか。

これが書籍となると、一度読んだだけで二度目はない、という本は普通なんですけどね。
さらにこれがマンガとなうと、一度読んだだけで二度目はない、ということは滅多にありません。あったとしても即座にブック○フ行きですな。