はじめは育ちが悪かった子が形勢を逆転した

毎年、猫のおでこのような庭でわずかながら家庭菜園を楽しんでおります。
今年もキュウリの苗を三本植えました。
仮にA子、B子、C子としておきます。

最初、成長株はC子でした。家の裏の小さな畑で、朝と夕方しかお日様が当たらないのですが、ぐんぐんと背を伸ばしていきました。花を咲かせ実をつけたのもC子が最初でしたが、その実は黄色くしぼんでしまい、成熟はしなかった。

一方、A子とB子は日中のわずかな時間しか日光が当たりません。それでもA子のほうが前に出ている、つまり南側に植わっていたので有利かと思ったのですが。
A子とB子とでは、B子のほうが伸びが早かったです。花も咲き、実もなりました。最初に収穫したキュウリはB子に生ったものでした。美味しかったですよ。
それから二週間たつと、いつの間にかA子が大きく成長していました。実もなりましたし、二番目の収穫を果たしました。

そして今、A子もB子もC子も元気ではありますが、一番花の付きがよいのはA子です。一番育ちが遅いと思われていたA子がたいそう勢いを盛り返してきています。

これは株の個体差もあれば、お日様の当たり具合、土壌の微妙な差異など様々な要素が影響していると思われます。
それらを差し引いても、最初はふるわなかった者が意気盛んとなる様子は、ちょっと感慨深いものがあります。
しかし、最後の最後まで実をつけるのが誰なのか、という視点も忘れてはいけませんね。

人間の評価が棺桶の蓋を閉じて定まるなら、キュウリの苗の評価は株を土から抜いて定まる、のかしら?