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zoom RSS 寿都五十話(山本竜也)

<<   作成日時 : 2014/03/12 06:52   >>

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「寿都」といっても、ピンと来る方は少ないでしょう。
後志の片隅にある小さな漁師町です。北海道在住の方でも、縁のある方でないとご存じないはず。

しかし、かつてはニシン漁で大いに賑わった町なのです。ニシン運搬のための鉄道が敷かれ、それらの仕事に従事する人が多く暮らし、人口が増えることで公官庁の拠点も置かれました。

ハンサムで上品な中年紳士は、紅顔の美少年時代の三年を彼の地で過ごしました。
すでに鉄道は廃線となり寂れかけた田舎町ではありましたが、かつての殷賑を思わせる名残は残っていました。それ以上に豊かな自然と、美しい穏やかな海が印象的です。

海岸はまるで一枚の岩盤が拡がったような遠浅の海で水は澄み切っていました。深いところでも底まで見通せ、落ち込むような吸い込まれそうな怖さと美しさをもった海でした。
ところどころに深さ1メートルくらいの丸い穴があって、引き潮の時は海水がたまり、海の池というかプールというか水槽とでもいうべきモノができて魚やカニが動き回っているのに目を見張ったものです。

波など海の浸食作用で自然にできたものかと思っていたら、ニシン漁のために人が作ったものだそうです。
あの固い岩を丸くくりぬくのは大変だったろうなあ。

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という発見に満ちた本書には、ニシン漁に関する統計的資料や当時の人々の証言など、膨大な史料が収められています。
太平洋戦争中には「ゼロ戦が墜落した!」という証言もあります。
もっとも、この場合のゼロ戦とは、海軍零式戦闘機そのものではなく軍用機という意味らしいですけれども。

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そうした様々な出来事を網羅した手書きの地図もついています。


筆者の山本竜也氏は、大阪出身で気象庁にお勤め。寿都に勤務した際のご縁で、こうした郷土史研究を始められたとのこと。そのあたりの経緯も詳しく説明されています。

南後志をたずねてというサイトを管理されており、本書もそこから注文可能です。

寿都に限定された本ですが、ニシン漁の隆盛と衰退を通して北海道の歴史を振り返る本でもあります。
ぜひとも一度、お読みになっていただきた本です。

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コメント(10件)

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はい、是非、読んでみます♪
あさぎ
2014/03/12 13:13
 最近はこうした郷土史の発刊も盛んになってきましたね。私はあさぎさんと違い、今のところ購入しようとは思っていませんが、一つだけ質問させてください。
 海岸の岩盤のところどころに1メートルくらいの穴があったということですが、それがニシン漁のためということですが、その穴がニシン漁を行う上でどのように役立ったのか、海の仕事に疎い私には分かりかねます。
 もし、本の中で説明があれば教えてください。
田舎おじさん
2014/03/12 20:10
あさぎ さん>>
コメントありがとうございます。
是非、買ってあげてください。
http://homepage3.nifty.com/minami-siribesi/index.htm
上のURLから「南後志をたずねて」にジャンプすると、島牧村のことも書いてありますヨ♪
おなら出ちゃっ太
2014/03/13 12:18
田舎おじさん様>>
コメントありがとうございます。

丸い穴は、ニシン漁に関連したものだそうです。
「寿都町をたずねて〜海岸にあいた丸い穴」
http://homepage3.nifty.com/minami-siribesi/contents/suttu_kaigan.htm

ただ本には直径30センチくらいとあるのですが、もっと大きな穴もあったと記憶しています。
子ども時代特有の勘違いかしら?
おなら出ちゃっ太
2014/03/13 12:20
 ご教示ありがとうございます。
 さっそくウェブサイトを繰って読むことができました。なるほど、なるほどと思いました。
田舎おじさん
2014/03/13 15:42
出ちゃっ太さん、URLを1文字ずつ慎重に入力しな
がら、ちゃんと辿りつけました。
島牧村を中心に読んでみました。
ありがとうございます。
なるほど、なるほどと思いました。
あさぎ
2014/03/13 16:46
『寿都五十話』を書いた山本と申します。ご紹介ありがとうございます。

丸い穴は、ニシン漁の遺構です。
土地の拡張、船着場や作業場の基礎に用いられる柱を立てました。開拓記念館に展示されている「土谷家はねだし」をご覧になればよく分かるかと思います。

なお、見当たる穴は、せいぜい直径30センチ程度です。
山本
2014/03/13 23:47
あさぎ さん>>
コメントありがとうございます。
URLを一文字ずつ入力? (^^;
老眼なのにお疲れ様でした。南後志をたずねて、で検索するか、コメント欄のURLをクリックするか反転させて右クリックでwebページに移動しないかしら?
おなら出ちゃっ太
2014/03/14 12:21
田舎おじさん様 >>
コメントありがとうございます。
ご理解頂けましたでしょうか? ただ著者の山本さんからもコメントが入っていますが、人工の穴は直径30センチくらいまでということですから、もっと大きい穴は思い違いか天然のものだったのでしょうね。
おなら出ちゃっ太
2014/03/14 12:21
山本 さん>>
著者直々のコメントありがとうございます。とても大きな穴もあった記憶があるのですが、勘違いか天然のものだったみたいですね。小さな穴だったモノが、中に落ちた石ころが波で動くうちに周囲を削っていったとか。
おなら出ちゃっ太
2014/03/14 12:22

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