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zoom RSS ロクでもない友人たち(8)

<<   作成日時 : 2015/06/24 08:10   >>

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さて、オルガン奏者のK谷には彼女がいたらしい。

ある時、K谷が珍しく神妙な顔をしてやってきました。まるでフランキー堺が神妙な顔を作ったような顔でした。

K谷は、ハンサムで上品な青年が持っていたピアノ譜を譲って欲しい、というのです。
そのピアノ譜は輸入品で、イギリスのプログレッシブロックバンド「イエス」の代表的な曲をピアノアレンジした曲集でした。先輩が旅行のお土産としてくれたもので、ピアノは弾けないけども、当時はイエスのファンだった自分には大切なものでした。

一方、K谷の彼女もイエスのファンで、しかもピアノを弾くというのです。
先輩のお土産、つまり単なる記念品として持っているよりも、ピアノを弾く目的で所有する方が本来の目的に適っていると、今は思います。
しかし当時はまだ紅顔の美青年であり、人生経験はほんの18年ほどです。
冷静な判断をすることはできませんでした。
お土産にしては高価と思えた輸入楽譜を人に譲るには、先輩に悪いという気持ちもありましたし。
K谷はがっかりしていたようです。

悪いことをしたかな、と思ったのは何年も後のことです。
やはり、ロクでもないのはK谷ではなく、これを書いているハンサムで上品な青年(現在は中年紳士)のようです。

ましてK谷の彼女が亡くなったと聞いたあとでは、後悔はますます重くのしかかってきました。
まあピアノ譜と彼女の生死とは何のかかわりもないワケなのですが。

人づてに聞いたところでは、K谷はドイツ在住とのことです。
別に旦那の義太夫を聞いて遁走したのではありませんよ。

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