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zoom RSS あんずのジャムを買ってくるように頼まれたのだ

<<   作成日時 : 2015/12/20 19:25   >>

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十数年前のクリスマスシーズン、妻に買い物を頼まれました。
「クリスマスケーキを作るからあんずのジャムを買ってきてちょうだい」
「あいよ、合点だ!」
ハンサムで上品な中年紳士、いや、当時はもう少し若くてハンサムで上品な青年紳士といってもよかったかも知れません。
寒さに背中を丸めつつ元気よくトボトボと買い物に出かけました。

食料品店のジャムのコーナーを探したのですが、いくら探してもあんずジャムは見つかりません。クリスマスや年末の買い物客でごった返す大型スーパーの食料品売り場でじりじりして探しても見つけられず、ついに店員さんに尋ねました。
つかまえた店員さんは若い女の子で、どうやら大学生のアルバイトのようです。若い子もいいけど、こういう時はベテランの人がよかったな、彼女には分からないかも知れないな、と思いつつ「あんずジャムのありか」を尋ねると、「こちらです」と教えてくれました。
彼女が示したのは、アプリコットのジャムでした。
「あのねえ、あんずのジャムを探しているんだけど」と少しとがった声が出てしまいました。
「ですからこちらがそうです」アルバイトらしい女の子は言いました。
「アプリコットジャムじゃないですか、あんずのジャムが欲しいんです」
さらに声がとがってしまいましたが、相手が分からないのだから仕方ないと思っていました。
ところが彼女の返答は意外なものでした。

「あのう、アプリコットって、あんずのことなんですけども」
 遠慮がちにそう答える彼女の視線が、ハンサムで上品な青年紳士の胸を串刺しにして突き抜け背後のコンクリートの壁に食い込む音が聞こえたようです。
「ええ、そうなの? 英語でいうとアプリコット? アプリコットって三菱のパソコンじゃなかったっけか? 知らなかった、ありがとう」
恥ずかしくて急いで買い物を済ませて、大急ぎで帰りました。

帰宅してこの話をすると、小学生だった娘までもがあんずを英語でアプリコットということを知っていました。ああ、恥ずかしい。


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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
タイトルを見た瞬間,オチが読めてしまいました.「あるある」ですね.いや知ってましたよ,わたしは.(^^;
めざら
2015/12/21 00:37
めざら さん>>
コメントありがとうございます。
ミエミエのオチでしたか。(^_^;
まあ事実なので小説よりもありきたりです。

おなら出ちゃっ太
2015/12/21 20:39
「あんず」って、かわいそうな姉弟のうちの、姉のほうでしょ? 「あんずと厨子王」って(^o^;)>poripori

お後がよろしいようで(^o^;)>poripori
narkejp
2015/12/21 21:16

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