たなばたのお願いは「おこだでませんように(くすのきしげのり)」

今日は七夕ですね。ナナユウでもなければ、シチタでもありません。「たなばた」です。
短冊に願い事は書きましたか?
ま、北海道では函館など道南をのぞいては七夕は8月7日です。

さて、この本。

20190707okodade.JPG
こわい顔をした男の子のようですが、よーくみると目に涙がたまっています。
妹を泣かしてしまったり、ともだちとケンカをしたり、学校でちょっとふざけすぎてしょっちゅう怒られてばかりの「ぼく」による大阪弁の独白です。

先生やお母さんにしかられたとき、「ぼく」にも「ぼく」なりの理由や言い分があるんだけど、それをうまく言えない。言ってもどうせよけいにしかられるに決まっている。せっかく一年生(小学校です)になったのに、しかられてばかりの「ぼく」。だから、「ぼく」はだまって横を向いたまましかられます。

うん、小学生の男の子にありがちなパターンですね。思っていることをうまく説明できない。
ありがちです。どうかすると、大人になってもそういうことがある。特に妻帯者の場合、奥さんの前ではいかなる弁明も釈明も申し開きも無駄だ、という達観があるはずです。ない人は、妻帯者としての自覚が足りないのか、本当は独身なのかのどちらかだ。

さてさて、「ぼく」は学校で七夕の短冊に願い事を書くことになりました。
小学校に入って教えてもらった字で、いっしょけんめいにかいた。

『おこだでませんように』


するとまるで、奇跡が起きたように「ぼく」の願いは叶えられます。
ただし、このことで味をしめたりしなければよいのですが。

巻末にある作者の言葉も必読です。